
索道の歴史は極めて古く、正確な記録はありませんが、わが国においては約600年前より飛騨の籠渡し、信州木曽、大和、吉野山、紀州等の野猿渡し、四国の綱渡り等が山間僻地、とくに一般人の歩行し得ない断崖絶壁の地の交通機関として使用されていたようです。また、中国、インドにおいては、すでに約1000年前より索道によって物資を運搬していたとの記録が残っています。
現在、わが国の索道事業は、山間部における観光客やスキー客の足として、年間延べ約4億7千万人もの人々に利用される運輸事業であり、とくに循環式特殊索道(スキーリフト等)にあっては世界一の設置基数を誇っています。当社では、索道設備において使用されるワイヤロープを数多くの企業へ供給しています。

ロックドコイルロープ

6×Fi(25)

6×WS(26)

6×P・WS(26)

6×WS(26)

6×WS(36)

6×P・WS(36)

6×F[(3×2+3)+12]

6×F[(3×2+3)+12+15]

6×P・S(19)


合成樹脂心ワイヤロープは、ロープ芯に従来の合成繊維心の代わりに無垢の合成樹脂心を用いた、まったく新しい考え方に基づく索道専用のワイヤロープです。ヨーロッパにおいては10年以上の実績があり、北米、ヨーロッパを中心に納入されたワイヤロープの数は100本を越えています。
合成樹脂心ワイヤロープの優れた特長は、中心に配した耐久性と柔軟性に富んだポリエチレン材(硬性)と、その周囲に配したストランド間に充填される熱可塑性、耐磨耗性、耐候性に富むポリエチレン材(軟性)の2層構造によって、従来の合成繊維心にみられた芯材の初期の大きな変形に伴う初期伸びと、長期使用時に発生する芯径の痩せによるストランド同士の接触から発生する外層素線磨耗、断線を防ぐことにあります。
また、ポリエチレン材(軟性)をストランド間に加熱充填する工程では、特殊な製造方法によってストランド自身には一切熱は加えません。このため線材の持つ強度を100%発揮することができます。
ワイヤロープの潤滑には、ストランド製造工程で素線間に特殊潤滑剤が充填されています。10年以上前に施工された最初の合成樹脂心ワイヤロープの追跡調査でも、現時点で十分な潤滑剤が残留していることが確認されています。この使用期間では、通常の繊維心の場合、潤滑剤が流失してしまうため、ワイヤロープへのグリースの塗布が必要になりますが、本ワイヤロープでは今のところまったくその必要はありません。
スプライスの方法は、従来の繊維心ワイヤロープと全く同じ方法で行ないます。したがって、スプライス区間では合成樹脂心の代わりにストランド金属心が入ります。
合成樹脂心ワイヤロープの大きな特長である低伸び特性は、従来の繊維心ロープが0.25〜0.45%の伸び特性を持っているのに対して、0.08〜0.2%という非常に低い伸び率を誇ります。
このため、従来2回から3回必要だった切詰工事が大幅に軽減できます。場合によっては、切詰工事を行なう必要がなくなるため、維持管理費が大きく削減できます。
また、伸びが少ないことによって駅舎構造が簡略化かつ小型化できるため、新設リフトの建設費、用地買収費などを安く抑えることができます。
※参考資料:(独)交通安全環境研究所での試験結果(抜粋)