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130年の信頼

東京製綱は、わが国が近代化に邁進する最中の1887(明治20)年に、東京麻布で産声を上げました。創業者・山田昌邦の熱意に、渡部温、益田孝、渋沢栄一ら日本の近代化を牽引した実業界のリーダーたちが賛同し、東洋初のマニラ麻ロープの製造会社としてスタートしたのです。
創業から11年後の1898(明治31)年にはワイヤロープの製造に進出。以後、好不況の波に晒されながらも、炭鉱、海運、軍需用などに向けて販路の拡大と技術の向上に努め、日本の近代化に欠かせない企業として確固たる地位を築きました。
終戦後も当社は他社に先駆けて復興し、大ダム建設や明石海峡大橋をはじめとした長大橋にロープやワイヤを供給したほか、スチールタイヤコードの生産を開始するなど、日本の高度成長に様々な形で貢献してまいりました。
当社は、これからも弛まぬ努力で経営革新と技術開発を重ね、創業から130年に亘るお客さまからの信頼に応える企業でありつづけます。

日本シェアNo.1

東京製綱は、ワイヤロープ製造のパイオニアとして、日本国内の各分野で高いシェアを誇っております。ワイヤロープにおいては、エレベーター、建設機械、水産業、鉄鋼業を中心に約40%のシェアを占め(※1)、スチールタイヤコードにおいても、独立系メーカーの中でトップシェア(約30%)です(※2)。
また、グループ会社である東京製綱繊維ロープが製造・販売する各種繊維ロープにおいても、水産用ロープやレンジャーロープなどの陸上用を中心に、国内市場でトップシェアを誇ります。
引き続き国内の多くのお客様から支持される製品を作り続けるとともに、今後は、さらにグローバルマーケットでの存在感を高め、「日本の東京製綱」から「世界のTOKYO ROPE」へと成長してまいります。

  • 線材製品協会統計(2016年3月期受注実績)より
  • 当社推計。タイヤコードを内製するタイヤメーカーを除いた数値。

加速するグローバル展開

東京製綱は、国内での実績と信頼を礎として、積極的な海外展開を図っております。海外子会社は、中国6社を筆頭に計6ヶ国・11社を数え、そのほかに駐在員事務所をタイとカザフスタンに設置しています。
これらのネットワークを活かし、近年では海外で多数の納入実績を上げております。
トルコのイズミット湾横断橋(2016年完成)やベトナムのニャッタン橋(2015年完成)には東京製綱の橋梁ケーブルが使用されているほか、中国の「上海ワールドフィナンシャルセンター」(2008年完成、高さ492m)や台湾の「台北101」(2004年完成、高さ509.2m)など世界各地の超高層ビルに、当社製エレベータロープが採用されています。
また、ソチオリンピック(2014年開催)の会場周辺道路には、当社製の落石防護ネットなどの安全施設が採用され、景観保持と安全確保を両立した技術力に対し、高い評価をいただいております。
さらには、北米やインドネシアにおいて、コンクリート補強材や送電線の心材として、CFCCの採用が広まりつつあります。今後も新興国を中心としたインフラ需要の高まりを受けて、海外展開を加速させ、グローバルサプライヤーとしての地位を確立してまいります。

トータル・ケーブル・テクノロジー

東京製綱グループは、保有する商品群の多様性と、技術的な奥行きの深さにおいて、他に類を見ないロープメーカーです。
素材はスチールばかりでなく炭素繊維やスーパー繊維も手がけ、製品のサイズは直径100ミリを超えるものから髪の毛よりも細い極細ワイヤまで幅広く扱っています。用途についても、クレーンやロープウェーはもちろん、道路安全施設やシリコンウエハーの切断など、実に多岐にわたります。
このように多種多様な製品を有するばかりでなく、端末機器、エンジニアリング、超硬製品など周辺分野に多くの関連製品、派生製品を有しており、近年は、これらに加え健全性診断等のサービスにも取り組んでおります。
当社グループは、「ケーブルの総合企業」として独自の強みを発揮すべく、中長期ビジョンとして“Total Cable Technology(略称:TCT)の追求”を掲げ、この強みを最大限に活かして、今後ますます多様化・高度化・グローバル化が予想されるお客様のニーズに幅広い対応が可能な、世界でもユニークかつ競争力のあるサプライヤーとして、次なる飛躍のステージに挑戦してまいります。

安心・信頼の技術力

東京製綱のこれまでの発展を促し、これからの成長を支えていく土台の一つは、その高い「技術力」にほかなりません。当初は「無謀」とも言われたワイヤロープ製造に果敢に挑戦し、成し遂げたパイオニア精神は、当社に脈々と受け継がれ、様々なユニークかつ革新的な製品を世に送り出す源泉となっています。
古くはロックドコイルロープの開発(1939年)や超硬合金ダイスの自家製造(1946年)があり、その後もPWS(パラレルワイヤストランド)の導入(1967年)、世界最高速エレベータ用ロープの開発(2004年)など、東京製綱は常にお客様の信頼に応える製品を作り続けることで、安全で安心な人々の暮らしを社会インフラの面から支えてまいりました。
今後も現状に満足することなく、他の研究組織とも連携を図りながら、将来の事業をも見据えた研究開発を推し進め、高機能商品・高付加価値商品の開発を通じて、激化するグローバル競争における地位を揺るぎないものにしていきます。

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